戻る

東北地方太平洋沖地震災害情報

   日本リウマチ財団災害時リウマチ患者支援事業に基づく災害情報

平成23年4月21日現在

 

想像を絶する巨大地震災害の被災者にお見舞いを申し上げ、不幸にして亡くなられた方々のご冥福をお祈り申し上げます。

日本リウマチ財団では従来から災害時リウマチ患者支援事業を実施してきましたが、今回の災害につき、災害時リウマチ患者支援事業協力医療機関等から入手した支援医療機関情報、医薬品情報です。災害時リウマチ患者支援協力医療機関の相互支援計画、リウマチ患者さんご自身の受療機会の確保、安否の確認等にご利用ください。

 

1.災害時リウマチ患者支援協力医療機関の被災状況、診療体制

当財団に支援協力医療機関として登録している医療機関にファックスで調査した結果。

災害時リウマチ患者支援協力医療機関被災状況・診療体制 H23.4.21 PDFダウンロード

災害時リウマチ患者支援協力医療機関被災状況・診療体制  テキスト版

 

災害時リウマチ患者支援代表幹事医療機関現状報告

この度は、東北関東大震災のために何かとご迷惑をおかけいたしております。
早いもので震災後2週間を経ましたが、未だ従来の生活に戻るまで程遠い状況です。死亡・行方不明者合わせて2万5千人前後という未曽有の災害となりました。今回の特徴は、千年に一度の災害ともいわれるように、地震のみならず津波、火災、さらに放射能という何重もの超大型の破壊的・滅亡的・人類史上類を見ない規模であります。従って、震災を受けた地域、あるいはその周辺を含めた領域だけの問題ではなく、日本国あげて、さらには
国際的なレベルでの支援が.なければ到底対応できるものではないと考えられます。

大規模災害時における医療支援についてもその例外ではなく、リウマチ患者を
含めて支援の在り方を再検討する必要性があるように思われてなりません。
今回の問題点は、1)連絡網の切断、2)一刻を争う避難体制、3)ライフライン
の断絶、4)情報の欠如、などが挙げられます。

災害時リウマチ患者支援協力医療機関(宮城県)に対し、3月25〜26日
その現況調査を実施しましたのでご報告致します。

  1) しかない整形外科クリニック:
    
     通常のリウマチ診療可能、MTX, エンブレルなども実施。処方を2週分にする
     ことあり。来院できない患者や支援を要する患者はいない。

  2) 森整形外科リウマチ科クリニック:

    19日より診療開始。最大の問題はガソリン不足で来院不能。
     来院不能患者には、FAXないし郵送で処方内容を連絡。

  3) 東仙台リウマチ科内科クリニック:

    患者が来院できない(ガソリン不足も関与)。来院不能患者への対応
     については、処方箋がなくとも前回受けた薬局であれば短期日に限り
     受けられるように配慮。
     処方箋を記載したネームカード(日本リウマチ財団)は逃げることが優先
     され持ち出せなかったという。
     地域ごとに、取りに行ける距離内に拠点薬局を指定しておくのが良い。

  4) 公立黒川病院:

    ほぼ従来どうりの診療、生物学的製剤も実施可能。処方は14日分。
     灯油不足のため、軽傷患者は退院、残りの患者は2病棟を1病棟に
     合わせて暖房管理している。その背景には、ガソリン不足のため、
     医療スタッフが通勤できない事情もありそう。3月28日(月)から
     平常どうりに復帰予定。

  5) 独立行政法人国立病院機構 西多賀病院:

    来院不能患者が多数。ガソリン不足が主要因。日本リウマチ財団による
     処方箋込ネームカードは誰も持参せず。命からがら逃げるのに精一杯
     であったという。
     処方内容は1週目;7日分、2週目;14日分可能であった。
     来院可能患者は、公的交通機関の利用、タクシーの利用、時にマイカー
     など、アクセスが保持されていた。
     来院不能患者とは電話、携帯、メール、ファックスなどすべて連絡不能であった。
     当院自体水、電気などライフラインが遮断され、井戸水、自家発電で対応、
     節電、節水を徹底。医局、管理棟などには建物にも大きな被害を受けた。
     2病棟を1病棟にして対応。

応援派遣出来る(派遣を検討する)支援協力医療機関 H23.4.21 PDFダウンロード
※回答は原文のまま掲載


災害時リウマチ患者支援カード(受診情報)
次の医療機関において、支援カード提出時期前後に受診した患者さんについては、患者さんの了解のもと、同医療機関及び日本リウマチ財団で患者さんの受診情報を保管しておりますので、その他医療機関、当該被災患者さんから依頼があれば情報を提供いたします。

災害時リウマチ患者支援カード(受診情報)  H23.3.22 PDFダウンロード

 


2.医薬品情報

リウマチ関連製薬企業にファックスで調査した情報は次の通り

 

第2報

 

エーザイ株式会社/アボット ジャパン株式会社  

3月18日現在 

ヒュミラは通常通りの生産が行われており、ヒュミラが安定して供給されるよう最大限の努力をしております。

 

参天製薬株式会社 

3月18日現在

1)被害の状況について

生産・物流施設の状況について
当社の生産施設には被害はなく、現状、生産機能に障害は発生しておりません。
当社は物流業務を社外に委託しており、委託先の東日本物流センター(埼玉県加須市)においても被害は発生いたしましたが、その後、機能は復旧いたしました。

2)営業活動について
被害による建物や交通インフラへの被害等により、被災地をはじめとした東北、関東地域において営業活動に支障が出ている地域がありますが、従業員の安全を最優先に考慮しながら、一刻も早く正常な活動を回復できるよう努力して参ります。

 

田辺三菱製薬株式会社 

4月11日現在

1.生産および物流施設の状況について
 操業を一時停止しておりましたグループ会社である田辺三菱製薬工場株式会社の足利工場(栃木県足利市)および鹿島工場(茨城県神栖市)は、本日4月11日より操業を再開いたしました。なお、今後の電力制限などの影響に対しては、自家発電による電力確保、休日および勤務時間帯の変更などの対策を講じ、安定操業に努めて参ります。
  また、物流施設である東日本物流センター(千葉県柏市)におきましても、同じく、本日4月11日より入出庫を再開いたしました。震災以降、西日本物流センターからの代替出荷措置をとって参りましたが、本日より通常の出荷体制に戻ります。

2.製品の供給について
 当社の主要製品につきましては、概ね在庫を確保していることに加え、このたび被災した2工場の操業を再開いたしましたので、現時点では、製品の安定供給に影響を及ぼすことはないものと想定しております。
  なお、当社が販売する製品に関して、安定供給に懸念が生じた場合には速やかにお知らせいたします。

3月30日現在

1.生産および物流施設の状況について
 操業を一時停止しておりましたグループ会社である田辺三菱製薬工場株式会社足利工場(栃木県足利市)並びに鹿島工場(茨城県神栖市)につきましては、概ね復旧の見通しが立ち、4月中旬の操業再開に向けて、最終の設備点検、並びに計画停電の影響も含めた生産計画の検討を行っております。
  また、物流施設である東日本物流センター(千葉県柏市)においては、建物および設備の一部が損壊したため、入出庫を停止するとともに、これまで同センターの機能について西日本物流センター(大阪府枚方市)を優先的に活用するバックアップ体制をとっておりましたが、今般復旧の見通しが立ち、4月中旬より順次、入出庫を再開し、早期に通常の態勢に整えてまいります。

2.製品の供給について
 当社の主要製品につきましては、概ね在庫を確保しており、現時点では、製品の安定供給に影響を及ぼすことはないものと想定しております。
  なお、当社が販売する医薬品に関して、安定供給に懸念が生じた場合には速やかにお知らせいたします。

3.営業活動について
 今般の震災により通常の営業活動が継続困難となっておりました事業所におきましても、3月28日より、医療機関等の要請に応じ医薬品の安全管理業務等を中心とした活動を再開しております。

3月18日現在

レミケードの供給体制については、今回の地震による影響はなく、通常通り医療機関への提供は可能である。被災地においては、担当者が活動自粛中、活動再開後に得られた情報を提供する。

 

ブリストルマイヤーズ株式会社 

4月1日現在

震災の影響にて通常配送できないエリアにおいては、特別配送(専属便)対応をおこなっています。
余震、計画停電、交通事情により配送に時間がかかる場合がありますが、現時点で供給に問題は発生しておらず、被災地も含め全国的に問題は生じておりません。

3月18日現在

T細胞選択的共刺激剤「オレンシア点滴静注用」及び合成副腎皮質ホルモン剤「ケナコルトーAは、3月16日現在、在庫は十分量を確保しており、特約店への配送を通常通り実施、被災地への配送については、震災後配送が難しくなっているが、各特約店と協力して出来る限りの配送手段確保の努力中。

 

サノフィ・アベンティス株式会社  

3月18日現在

当社の東西物流センターは通常通りの稼働を継続している。卸店を通じて発注いただいた医薬品の発送業務そのものには支障がない。アラバについては充分な国内在庫を確保している。なお全例調査の登録終了後も卸店からの納品時に当社に問合わせいただいた上で、転院などの特殊な例を除き、リウマチ財団登録医等、リウマチ治療に充分な経験を有する医師がいる医療機関に納品する体制は継続している。

 

中外製薬株式会社  

4月1日現在

このたびの東北地方太平洋沖地震により被災されました皆様に、心よりお見舞い申し上げます。
弊社では緊急対策本部を設置し、各生産拠点の被災状況の調査と対応策の検討・実施、ならびに適正な流通をすすめ、製品の安定供給に全力を注いでおります。
当社のリウマチ関連薬の製品供給でございますが「アクテムラ」(ヒト化抗ヒトIL-6レセプターモノクローナル抗体)につきましては製品供給において影響はございません。

3月18日現在

2011年3月11日に発生しました東北地方太平洋沖地震により被災されました皆様に、心よりお見舞い申し上げますとともに、犠牲になられました方々とご遺族に深くお悔やみ申し上げます。
当社では緊急対策本部を設置し、各拠点の被災状況の調査と対応策の検討・実施を進めるとともに、製品の安定供給のための適正な流通に努めてまいります。
取引店 (卸店) 各社への製品の出荷作業は3月16日(水)に再開されております。
*北海道、東北6県 (岩手、秋田、青森、宮城、山形、福島)
*関東甲信越 (新潟、長野、山梨、東京、神奈川県、茨城、群馬、栃木、千葉、埼玉)
また、上記以外の地域(静岡県以西)は通常通り出荷しております。
尚、余震、計画停電、交通事情の影響次第で配送に時間がかかる場合がございます。

 

ファイザー株式会社  

3月22日現在

この度の東北関東大震災に際し、被災された方々には心からお見舞い申し上げます。

当社医薬品を保管する物流倉庫には幸い被災はなく、震災以降も稼動しております。特に今回のような甚大な震災において、製品供給の継続は製薬企業としての重要な責務・責任でありますので、関係各企業・団体と協力の上、引き続き最善を尽くして参ります。

 

第一三共株式会社  

3月23日現在

東北地方太平洋沖地震により被災された皆様に対しまして、心よりお見舞い申し上げます。
当社では概ね2〜3ヶ月の社内製品在庫を保有しており、直ちに製品供給に影響を及ぼすことはないと想定しています。
東北地方の医薬品の供給に関しては、医薬品卸からの緊急要請に対して輸送手段(トラックの確保・輸送ルート)の確認が取れ次第、3月14日(月)より最優先で出荷を開始しています。着荷日については計画停電、交通事情、燃料不足などに左右されるため流動的になっています。また、東日本地区への配送拠点である東京物流センターについては建物、設備ともに大きな被害は受けておらず14日から配送体制をとっております。

 

旭化成ファーマ株式会社  

3月23日現在

今回の東日本大地震による弊社製品(リウマチ関連薬を含む)の製造等に関しまして直接的な被害はございません。
従いまして、弊社での在庫並びに供給に問題はございません。
しかし、卸様からの各医療機関様への流通に関しましては残念ながら詳細な情報を入手しておりません。

 

<災害関連リンク>

厚生労働省 平成23年(2011年)東北地方太平洋沖地震関連情報

日本製薬工業協会   東北地方太平洋沖地震に伴う医薬品供給について