07.食事について

Q.11 関節リウマチ発症より約10年がたちました。リマチル、ブシラント、リドーラを経てメトトレキサート錠を服用し、現在寛解の状態となり約2年前より服用しなくてもよい状態でした(多少の痛みはありましたが腫れることはありません)。今年に入りTV等でR-IヨーグルトのNK細胞が関節リウマチにも良いとの旨を聞き3か月前より食べ始めました。ところが最近、気のせいかあちこちの関節が痛み出し、3日前より中指の第2関節が鈍い痛みとともに腫れてきました。R-1ヨーグルトは免疫を高める効能があり、はたして免疫を抑えるリウマチに良いのか悪いのか心配になり質問しました。
A. R-1ヨーグルトの関節リウマチに対する有効性について、マウスを用いた動物実験では関節炎に対する予防効果と炎症を引き起す物質の産生を抑制することが示されています。しかし治療効果は不明であり、またヒトの関節リウマチに対する効果も明らかではありません。ご心配であれば、R-1ヨーグルトを摂るのは一時、止めてみてはいかがでしょうか。  (平成25年10月)
  ページトップへ戻る
Q.10 現在リウマトレックス(5錠)を飲んでいます、オルニチン(サプリメント)を飲んでいいでしょうか?
A. リウマトレックスは葉酸というビタミンの代謝を抑制することによって、その効果を示します。特にオルニチンがリウマトレックスに影響することは知られていません。(平成25年4月)
  ページトップへ戻る
Q.9 60代の母が3年程前から関節リウマチの診断を受け、現在はリウマトレックスを服用中です。母の友人から、プロポリスがリウマチに効果があるかもしれないと勧められ、現在薬と併用しているのですが、プロポリスの効能を見たところ、このまま併用して良いものかどうか不安です。続けてもよいものでしょうか?
A. かつて関節リウマチの治療が十分に満足できる状況でなかった時代、一部の患者さんは様々なサプリメントや民間療法を自己判断で行われていました。しかし、現在は関節リウマチの治療は大きく変化し、確実に病気を抑えたり、止めたり、あるいは発病早期では治すことも可能となりました。したがって、プロポリスなどを含めたサプリメントや民間療法は、たとえ効果があったとしても最近の治療薬の効果とは比べ物にならないほどわずかですので、併用する意味はほとんどないと言っていいでしょう。また、サプリメントや健康食品類にビタミンのひとつである葉酸が多く含まれている場合は、リウマトレックス(メトトレキサート)の効果を減弱させ、せっかく安定していた関節リウマチを悪化させることもあります。サプリメントや健康食品類を併用する場合は、担当医と相談しながら、冷静に対応してください。(平成24年12月)
  ページトップへ戻る
平成26年1月更新↓
Q.8 私は偽痛風ではないかと診断されました。偽痛風はピロリン酸カルシウムの沈着が原因とのことです。一方私はサプリメントとしてカルシウムを1日当り 224mgを摂取しております。偽痛風の原因は不明で、体質の可能性もあるとのことですが、過剰なカルシウムが一因となっている可能性を考えて、カルシウムの摂取を中止した方が良いでしょうか?
A. 偽痛風はピロリン酸カルシウム(CPPD)が関節腔内に形成されて、痛風と同様に結晶誘発性関節炎をきたします、CPPD結晶は偽痛風の患者さんではかなり広範な部位に沈着しています。確かに加齢によるカルシウム代謝の異常がCPPD結晶の沈着をきたすとされていますが、カルシウムの過剰摂取が明らかに偽痛風を増やすとの成績はありません。したがって、記載されているようなカルシウム摂取量は特に多いものでなく、摂取は問題ないと考えてよいと思います。ただ、日本人に必要なカルシウム摂取量(第6次改定日本人の栄養所要量では60歳代男性では、目標量750mg/日、目安量600mg/日、上限量2,300mg/日)を越えた過剰なカルシウムの摂取は他の問題も生じますので注意が必要でしょう。(平成23年5月)
  ページトップへ戻る
Q.7 25年近く関節リウマチと闘っていますが、最近腎臓の機能が低下しているとのことが判りました。食事療法を教えてください。
A. 関節リウマチの患者さんで腎臓機能が悪くなってきた場合、最も重要なことは、当然ですがその原因をみつけてそれに対する適切な対応をすることです。
関節リウマチの患者さんでみられる腎臓機能の障害には、関節リウマチ自体が悪いために腎臓にも病変がくる場合、使用薬剤が原因となっている場合、その他の合併症(糖尿病など)による場合があります。たとえば、糖尿病であれば、食事療法がもっとも重要で、基本は脂肪や糖質も制限して総カロリーの摂取の制限が第一になります。その他の原因による腎臓機能の障害でも食事療法は重要ですが、それはあくまで補助療法です。原因にかかわらず、塩分をとり過ぎないこと(高血圧を助長します)は重要です。また、腎臓機能がかなり悪くなっている場合は、タンパク質(肉や魚、豆類など)も制限が必要となります(窒素が体にたまり尿毒症という状態になります)。
  ページトップへ戻る
Q.6 テレビ番組で赤ちゃん用ミルクが関節リウマチによいと放送されたのですが、どうでしょうか?
A. 関節リウマチに対する食事療法で人工乳の効果についての御質問ですが、明確な治療効果を有する食物はないと思われます。動物実験において人工乳に含まれる脂肪酸の有効性を示す報告がありますが、否定的な報告もあり、明らかではありません。
  ページトップへ戻る
Q.5 クロレラは関節リウマチ治療に効果あるのでしょうか?
A. クロレラが関節リウマチの治療として有効であるというエビデンス(証拠)はありません。「効いた」という一部の報告のみでは信頼性はありません。またクロレラとともに葉酸が大量に入るとメトトレキサートの効果を弱めてしまう可能性があります。
  ページトップへ戻る
Q.4 乳酸球菌EC-12菌を使用しているBH504というものは、もともと人の体内にある有効成分を抽出・培養した自然食品で副作用は全くないそうで医療現場での長い使用実績があり安心できる乳酸球菌食品だそうですが関節リウマチの治療に効き目があるのでしょうか?
A. 残念ながら、御指摘の健康食品に関する情報が有りませんのでお答えいたしかねます。しかし、明らかに関節リウマチに対して高い効果を有する健康食品は無いように思います。内容を確認した上で主治医の先生にご相談ください。
  ページトップへ戻る
Q.3 病院で先生に、肉類、柿、コーヒーなどを食べたりしないようにいわれたのですが、これらを食べなければ本当に関節リウマチの症状が緩和されるのでしょうか?その他食べ物への注意を教えてください。
A. 肉(特に豚の脂身)は関節リウマチの関節症状を増悪させる、柿は体を冷やす方向に導くため関節リウマチに良くないという報告は特に漢方の世界でよく言われます。しかし、漢方で診断するところの関節リウマチが本当に関節リウマチかどうかについては難しいところです。東洋医学に関節リウマチが導入されたのは比較的最近で、漢方の世界では症状により診断が下されるため、痛風や変形性関節症など関節に痛みを伴う病気はすべて同じ病気にされていた歴史があります。肉や柿が関節リウマチそのものに悪いという明らかな論拠は乏しく、比較した臨床研究もありません。コーヒーについては幾つかの比較した研究がありますが、いずれも関節リウマチそのものの状態を変化させるものでなかったことが記されています。ただし、コーヒーのとりすぎは骨粗鬆症の増悪因子となりますので1日3杯程度にされるのがいいと思います。食事とリウマチについては他にも幾つか研究論文がありますが、賛否両論があったり、動物実験だけの結果であったりと実証に乏しいものが多いのが現実です。唯一青魚の油のみ症状を緩和させる働きについて複数の支持を得ています。他にも幾つか食事についての検証はされていますが詳しくは参天製薬さんが無料で配布しているリウマチガイドに書いてありますので参考にされたらよいでしょう。
  ページトップへ戻る
Q.2 食事で食べてはいけないものありますか?穀物や大豆をよく摂取します。影響はありますか?
A. 関節リウマチをはじめとする膠原病の原因(きっかけとなるもの)はまだ不明であるため、どうしたら予防できるのか、食べ物など生活で注意すべきものはあるか、現段階ではっきりお答えできるものはありません。しかし一般には関節リウマチになることと食べ物との関係が問題にはなっておりません。とくに食べてはいけないものもありませんし、穀物(炭水化物です)や大豆(植物性蛋白質です)も関節リウマチに対する特別な影響はないと思われます。
  ページトップへ戻る

Q.1 食べるもので気をつけるものはありますか?
A. 関節リウマチだからといって特に食べていけないとか、食べた方がよい食品はありません。ただ副腎皮質ステロイドを服用されている方は、肥満傾向、糖尿病の傾向、コレステロールの上昇などが起こりやすいので、過食や、脂肪分の多いものは勧めません。またメトトレキサート(リウマトレックス、メトレート)は青汁のジュースや大量の緑化野菜、海草などを食べると葉酸(フォリアミン)が入っているために効果がなくなります。一方関節リウマチが良くなるという食べ物は全部と言ってよいほどいい加減なものばかりです。コンドロイチンなども注射をするのでなく、口から摂取した場合には腸での吸収時に分解されてしまい、効果はありません。こうした治療法を勧められてどうしたらよいかわからないときには必ず主治医にご相談ください。
  ページトップへ戻る