リウマチを知ろう!

関節リウマチの症状

初めから起こる症状

関節の痛みと腫れ

 主に手指(指の付け根=中手指節関節、指先から二番目の関節=近位指節間関節)、足趾(あしのゆび)、手首の関節などの痛みと腫れが数週間から数か月の間に次々に起こります。触れると熱感があることもあります。肘や膝の関節から始まることもあります。

 関節の痛みは最初一つあるいは少数の関節から始まります。いつも同じではなく、いろいろの関節がかわるがわる痛くなることもあります。長い間には左右の同じ部位の関節に起こることが多くなりますが、必ず対称というわけではありません。はじめは痛みだけで腫れはないこともありますが、通常は腫れを伴います。

 関節が腫れるのには複数の原因が考えられます。関節液が貯まることも原因になりますし、関節を包んでいる組織に炎症が起こって滑膜が増えるためで起こることもあります。また変形が進むと、それが腫れのようにみえることもあります。関節痛は、よくなったり、悪くなったりをくり返しながら慢性の経過をたどりますが、こうした症状は2年を過ぎると治療をしても完全な回復が難しくなります。ですからできるだけ早いうち(できれば半年以内)に治療をはじめることが必要です。

 またこれらの症状は天候に左右されることが多く、暖く晴れた天気が続くときは軽く、天気が崩れ出す前や雨の日、寒い日には痛みが強くなります。夏でもエアコン冷房の風が直接関節部にあたることなどで関節痛が強くなります。季節としては日本では春から梅雨にかけて症状が悪くなることが多いことが知られています。

朝のこわばり

 関節を動かし始めるときにこわばって、なんとなく動かしにくく、使っているうちにだんだん楽に動かせるようになります。朝、起きたときに最も強く感じるので「朝のこわばり」とよばれます。はばったい、硬いと表現することもあります。同様に昼寝をしたり長い時間椅子に坐っているなど、関節を動かさないでいた後にもこわばりはみられます。
 朝のこわばりは関節痛に先立って、関節リウマチの最初に起こる症状になることもあります。関節リウマチでは朝のこわばりの時間が長いほど病気が活動的であると言われてきました。

腱鞘炎

 関節の症状の多くは滑膜炎によりますが、腱鞘炎をおこすことがあります。代表的なものに弾発指(ばね指)があります。

【情報更新】令和4年10月

 

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