1.非ステロイド抗炎症薬(消炎鎮痛薬)
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3.抗リウマチ薬と免疫抑制薬
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1.非ステロイド抗炎症薬(消炎鎮痛薬)
 

 

アスピリンに代表されるいわゆる鎮痛薬です。

 

プロスタグランジンとよばれる炎症を引き起こす物質の産生を押さえることによって、関節の痛みや腫れを軽減する効果を持っています。病気自体の進行や骨や関節の破壊をおさえることはできませんが、飲んだ後、速やかに効き目をあらわすことから、患者さんの日常生活を維持するのに役に立ち、関節リウマチの治療では一番最初に使う薬とされています。

 

しかし、この薬には炎症を抑える効果と裏腹に、胃潰瘍をおこしやすくしたり、腎臓の働きを低下させるなどの種々の副作用が認められます。このような問題を防ぐためにいろいろと工夫した薬が開発され、販売されています。

 

飲んだ後に比較的短時間で排泄されるものは、効果がやや弱いかわりに副作用も少ないとされています。それに対して長時間型のものは効果が持続するかわりに腎障害などの副作用が特に高齢者の方で出現しやすくなります。

 

また、胃粘膜から吸収されるときの直接的な傷害を和らげるために、胃から吸収された後に肝臓などで化学変化を起こして働くようになるプロドラッグと呼ばれる薬も使われています。

 

一方、炎症に関与するプロスタグランジンの産生を選択的に抑制しながら胃の粘膜保護に関与するプロスタグランジンの産生を抑制しないCOX-2阻害薬と呼ばれる新しいタイプの薬剤も使われるようになってきました。

 

また、剤形も内服錠の他に坐剤やパップ剤などがあります。

坐剤は直腸の粘膜から速やかに吸収されて効果が比較的早く現れ、食事と関係なく使えることから仕事を行ったりする時の直前や、朝のこわばりを軽減する目的で夜寝る前に使ったりされています。

また、関節などに貼るパップ剤は皮膚をとおして直接炎症部位に浸透していくことから副作用が出にくいとされています。

 

胃腸障害を防ぐために色々な胃薬が使われていますが、一般の胃腸薬では効果が無く、その効果はミソプロストールという胃粘膜でのプロスタグランジンを補う薬や、プロトンポンプ阻害薬と呼ばれる強力な胃酸の産生を防ぐ薬に限られています。

 

一般に非ステロイド抗炎症薬によって誘発される潰瘍は半数近くの患者さんで自覚症状が全くないので、便潜血反応や胃カメラなどを定期的に行うことも勧められています。

 

医師は上に述べたような各薬物の特徴を考えながら、それぞれの患者さんの症状の強さ、生活様式、さらに年齢に応じた薬を選択して治療に用いています。

 

 

 

       

 


 
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